日本語テスト 3.
問い
下記文言中の一語を正しい日本語に置き換えなさい。
(発言者は怒っており人目のないところで話したい、ないし脅したいと思っている状況)。
「手を貸しな!」(邦画作品、台詞)
日本語テスト 2.
問い
下記文言中の「一通り」を同等あるいはより適切と思われる日本語(かな漢字四字)に置き換えなさい。
ヒント
うわべだけの疎かな愛情ではないことを意味する。
おざなりではないこと。
「○○の××に対する愛情は一通りのものではありませんよ!」(ANN系列ドラマ 番組台詞)
日本語テスト 1.
問い
下記文言中の一語を正しい日本語に置き換えなさい。
「貴乃花自体が体質改善しなきゃいけない」(FNN系列 バラエティー番組 コメンテーター発言〔元政治家・芸人〕)
«【文藝・思想時報】書評 柄谷行人『坂口安吾論』、インスクリプト、2017 附「日本文学全集にとって〈原文〉とはなにか?」
粗暴になることなく、きまりにしたがって、公正なしかたで他人を導く人は、正義を守る人であり、道を実践する人であり、聡明な人であるといわれる。(釈尊、中村元訳)
夫天地者万物之逆旅、光陰者百代之過客(李白「春夜宴桃李園序」)
如行雲流水 初無定質 但常行於所當行 常止於不可不止(蘇軾「宋史, 蘇軾 子過」)
人生無根蒂 飄如陌上塵 分散逐風轉 此已非常身
(陶淵明「雑詩)
まことの人は智もなく徳もなく功もなく名もなし 誰か知り誰か伝へん これ徳を隠し愚を守るにはあらず 本より賢愚・得失の境にをらざればなり(吉田兼好『徒然草』)
名利に使はれて閑かなる暇なく一生を苦しむるこそ愚かなれ 宝多ければ身を守るにまどし 害をかひ累(わづら)ひを招く媒なり 身の後には金をして北斗をささふども人のためにぞわづらはるべき 愚かなる人の目をよろこばしむる楽しみまたあぢきなし 大きなる車 肥たる馬 金玉の飾りも 心あらん人はうたて愚かなりとぞ見るべき 金は山にすて玉は淵に投ぐべし 利にまどふはすぐれて愚かなる人なり(吉田兼好『徒然草』)
田中潤: 誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性 (光文社新書)
ディープ・ラーニング以降(評者はAI第三次革命)、AIに関する夢物語、恐怖の過剰な喧伝、要するに誤解が政治や経済(産業界)の思惑もあり流布されている。田中潤氏は研究者出身の実業系のなかで穏当な人物のひとり(嘘や妄想がない)。聞き手(インタビューア)が世間の誤解の象徴である点に留意すれば、最初に取る入門書、ざっと知っておきたいという読者に取り良書。
ジルベール シモンドン: 個体化の哲学: 形相と情報の概念を手がかりに (叢書・ウニベルシタス)
当初版元を紹介した時には抜粋本と聞いていたのが、出てきたのは長らく幻だったあの浩瀚な博士号学位論文主論文の全訳でびっくり。そもそも自然部を除いた抜粋本(心理・社会部)ではシモンドン哲学の核心はさっぱり分からないでしょう。研究会、訳者のみなさんおつかれさまでした。郷間さんもありがとうございました。
シモンドンの主著にして博士号学位論文(副論文は『技術対象の存在様態』)、生前他の著書を刊行しなかったものの、ここ十五年あまりで講義録類が刊行され明らかとなった足跡の道の始まりそのもの。国内での英語圏哲学の研究者や愛好者、また現象学でも同様に読まれて欲しい。シモンドンの議論は元々の(A)分析哲学、言語や知識を扱い基礎付けを行おうとしている分野にも、(B)心の哲学を中心とする自然主義にも、正当に読まれればどのようなかたちにせよ波紋を呼び起こす(かもしれない)。現象学も含めて、熱力学を人文学哲学の概念に練り上げたシモンドン哲学は、光学(**視覚**)に捕らわれすぎずに生成、知覚、意識を考えたり、古の哲学の発端からの質料形相問題を超克するひとつの**可能性**を秘めていることは間違いない。
こうして日本での英語圏哲学の議論に一石を投ずることになればと願う次第。やはりならないのかな。トンデモで片づけられないことを願うばかり。現象学の視覚中心主義については、フッサールやメルロ=ポンティといった巨匠や巨人相手にコツコツとやっているところ。と思っていたら、ハイデガー「死」の問題を相手にわたしとしては森兄の新著『ハイデガーと哲学の可能性』で、すでにずっと先行して視覚中心の問題に取り組んでいる方がいると、いやはやさすがと思うばかり(森一郎氏にはどこかデリダの哲学と通ずるところもあり、結論で大きく異なるところもあり、なかなかスリリング)。
シモンドンが学位論文でいきなり個体化の壮大な概念をぶつて出たことは、まさに梟盧一擲といったところ。短論文でも同じことだが、ただの先人の哲学の解釈に終始して自己の哲学をいささかも構築しないことはいかにも淋しい。哲学史に寄与している、哲学を更新するとの意気込みがなければシモンドンによる本書はなかっただろう。
冨田 恭彦: カント哲学の奇妙な歪み――『純粋理性批判』を読む (岩波現代全書)
カント〈非難〉書ではあるが、ロックを中心に置いた近代認識論の歴史としてはたいへん勉強になる。
楠山 春樹: 老子入門 (講談社学術文庫)
教養の道の原点、『老子』、「道」、タオ。原宏之2度目の転生(2002年)の道(無為のエネルギー)。本書は優れた入門書。
吉野 次郎: テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
テレビがなぜつまんないのか?それなのになぜ広告料だけで2兆円もこえているのか?日本独自の民間放送の産業システム、塩漬けにされたコンテンツ、芸人スタジオバラエティばかりなわけ、などなど考えるのに、つかみの1冊としてお奨めです。どうせなら片手に放送倫理の条項をとり確認したい。
S.フロイト: フロイト著作集
「ナルシシズム入門」「抑圧」「悲哀とメランコリー」「快感原則の彼岸」「自我とエス」「否認」「文化のなかの不満」等
本多 勝一: 日本語の作文技術
いろいろあるけれども、この本が名著であるのは間違いない(中学生〜大学生向け)
柴田 翔: 贈る言葉 改版 (新潮文庫 し 10-1)
限りなく5に近い☆4つ。好き嫌いをきかれれば、このひとの作品のみならず人柄も含めて大好きです。ほか収録作品「十年の後」もとても好き。 (★★★★)
大岡 昇平: 野火 (新潮文庫)
ずいぶんと久しぶりに読んだが、すばらしい小説である。なによりも描写(光景と心理の一体化する作用)がすばらしい。戦後日本文学の金字塔といったら言い過ぎか。この描写のすばらしさこそが、現代日本文学の貧困を露わにしてしまう。映像作品にしたらスプラッターな怪奇モノとなりそうだが、そうならない静謐さは文字芸術の特性だろう。 (★★★★★)
東 浩紀/大塚英志: リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書 1957)
雑誌での対談などをまとめたものに、付記がついている。論壇の動向に関心があったり、著者とくに東浩紀のファンには、楽屋落ち的な話も満載でおもしろいかもしれないが、対談はどうどうめぐりで本質を得ない。東浩紀とぼくはずいぶんとスタンスが違うが、彼の本領は講談社のボックスセレクションに収録されたような批評性にあるように思う。 (★★)
東 浩紀: ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書 1883)
文学研究者の端くれとしては、自然主義とリアリズム(写実主義)のあいまいな関係が気になる。扱われている作品は、わたしはまったく知らないものばかり。だが数年前の『動ポモ』が年数を経て重要性を知らしめたように、時代を先取りしていることを期待して、☆を多めにつけた。 (★★★★)
中島 岳志: 中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義
この著者のセンスは並大抵ではない。 (★★★★)
ジャン・ポール・サルトル: 存在と無 1―現象学的存在論の試み (1) (ちくま学芸文庫 サ 11-2)
高校生のときにパラパラ見、学部生時代に一読、ベルギーでジョヴァナンジェリ氏のセミナーで部分読み(2-II)、内容をすっかり忘れていた。サルトルについては、澤田直さんによる「倫理」論の紹介以降、研究シーンが一変した。より旺盛に進展されることを期待しつつ。 (★★★)
ミシェル・フーコー: ミシェル・フーコー講義集成 6―社会は防衛しなければならない
一般に流布しているのは、最終回の「生権力」の話(ただしい解釈であるかどうかは別として)。個人的にはホッブズの独特な解釈、また18世紀の貴族的歴史から19世紀のブルジョワ的歴史への転換が、まさにツボ。明快な翻訳。 (★★★★)
宇波 彰: 力としての現代思想 増補新版―崇高から不気味なものへ
パース、ラカン、ミメーシス論など、現代思想を多角的に照射しながらも、いつもながらの著者の明晰な文章により、統一性のある書物となっている。刺激を受ける。 (★★★★)
四方田 犬彦: 先生とわたし
1980年代に大学に入学し、1990年代に大学院に入学した者としては、自分の知らない一世代前の大学、出版界の話がとてもおもしろい。同時に、なんと大学が自由な時代であったのか、文学が輝いた時代であったのかと感嘆せずにいられない。 (★★★★)
シェイクスピア(野島秀勝訳): ハムレット (岩波文庫)
原作はもちろんのこと、野島秀勝さんによる翻訳、注釈、校訂、解説の素晴らしいお仕事。格調高くも読みやすい訳文は初読者にも愛読者にも推薦できる。注釈がこれまた素晴らしく、神話や聖書、古典の参照はもちろん、中世から当時(エリザベス朝)の社会コンテクスト、たとえば神学をはじめとする大学・学問事情、風俗、家庭観、風潮、また実演に関することまで、多岐におよびとても勉強になるし、違和感なくこの傑作を読み進められる。いま話題のデリダ『マルクスの亡霊たち』を読む上でも重要。訳文と注釈どちらの面でも一級品。 (★★★★★)
小林 敏明: 廣松渉-近代の超克
廣松哲学を知るために、著者の批評眼で凝縮され、コンパクトにまとめられた良書。廣松全集を買わなかったことには後悔している。このシリーズは安価で質も高そうと、期待している。いま石原かんじを読んでいるところ。 (★★★)
C.G. ユング: 元型論
日本におけるユング受容史は果たして幸福であったのか。歪みはなかったのか。 (★★★★★)
アドルノ: 否定弁証法講義
(★★★★)
ジャン・ポール・サルトル: 存在と無 1―現象学的存在論の試み (1) (ちくま学芸文庫 サ 11-2)
邦訳での1巻だけ、車中で。十年近く前にリエージュ大学で、ジョヴァナンジェリ先生と一緒に読んだのが最後だった。とてもこなれた日本語なのに、フランス語で読んだときのシンプル&クリアの驚きがない。頭にはいりずらい。こちらのコンディション(猛烈な疲労)もあるのかもしれないが、やはり人文書の言語の垣根は高い。といいつつ、ギリシア語は日本語で、ドイツ語はほぼ英語、イタリア語はほぼフランス語でと読んでいる自分のそれらの書の理解度に不安をおぼえる。なにはともあれ、哲学研究の一線からは見捨てられてしまったかもしれないが、「これがサルトルだ!」という堂々としたすてきな本。文庫で読めるのもうれしい。 (★★★★★)
ダニエル ペナック: 人喰い鬼のお愉しみ
(★★★)
東 浩紀: 情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX) (講談社BOX)
管理型権力の概要をごく早い時期に見据えている。ただし著者は、権力批判よりもリベラルなポジションのよう。 (★★★★★)
ジュディス・バトラー: 生のあやうさ―哀悼と暴力の政治学
<女性の想像力>のテーマに関心をもっている自分には、もろドッカン。でも、バトラー相手に<女性の>とかいっていいのかどうかは知らない。いろいろな意味で、むづかしい。どちらにせよ、アガンベン『例外状態』の直後にこの本が出るのはとてもうれしいことでしょう。9.11、イラク関係の論集です。 (★★★★)
カート・ヴォネガット・ジュニア: タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)
英語で読まないとおもしろくないと思うのですが。訳がどうこうという意味ではないです。訳はよい訳だと思います。 (★★)
フロイト(中山元訳): 幻想の未来,文化への不満 (光文社古典新訳文庫 Bフ 1-1)
白金祭から帰ってきて、ああきょうは土曜日だな、もうずいぶんと「休日」もとっていないので、休もう、執筆もやめよう、きょうは好きな本を勝手に読もうと「決意」。エンデなどを読みはじめたものの、どうしても貧乏性。マルクーゼ、ラカンなどをいくつか読み、最後にこの本に。もちろん一般的にも個人的にもたいせつなテクストなのだが、とにかく読みやすい。中山元さんというと哲学のイメージがつよいが、フロイトの訳者としても一流。注釈もてきせつ。時間ができたら俺ももういちどドイツ語をやり直そう。 (★★★★★)
喜入 克: 高校の現実―生徒指導の現場から
著者のおっしゃること、プロ教師の会の理念には、賛同します。ただ戦略とうい点ではどうでしょう。 (★★)
赤木 昭夫: アメリカは何を考えているか―オイルとマネー
現代世界の見取り図を簡潔に知るに最良の本。 (★★★★)
宮台 真司: 幸福論―〈共生〉の不可能と不可避について
宮台真司ゼミ門下の鈴木さん、堀之内さんとの鼎談。あつかわれている問題は重要である。<教育>を中心に、そこから政治体制をめぐる社会問題、ソーシャル・デザインの可否へと。宮台さんはご存じのとおり、抜群に頭のよい方。しかも書斎でも街でもたくさん勉強されている。しかし社会学というディシプリンに馴染まない個人的な生理的衝動によるのかもしれないけれども、こうした問題を理尽くめで解決できるのか、疑問が残る。具体を知りつつ抽象的な結論を下すことが、どこか個人的には満足のゆかない原因かもしれない。おそらくあまり頭の良くない評者だからこそのものいいかもしれないが、ソーシャル・デザインは可能か不可能かを問う前に、誰もが理想の社会を想像できる世の中でなければならない。そしてまずひとつづつの問題に取り組むことは市民の義務なのではないか。教育に関する鈴木さんの議論にはほぼ同意。 (★★)
ジル ドゥルーズ: シネマ〈2〉時間イメージ
歴史的名著でしょう……。ベルクソン論でありドゥルーズの映画愛好自伝でもある。ベルクソン哲学を独自のものとして一歩先へと展開するのがドゥルーズ。イマージュ論。メッツやジャック・オーモンのように映画の講義等でインスタントに実用的では〈ない〉哲学であり哲学史。 (★★★)
ウィリアム バーンスタイン: 「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史
最初におことわりしたいのは、翻訳のおしごとがまさにグッド・ジョブ!とても読みやすい。本書内容も実に興味深い。独自の調査もなかなかなのだが、アンガス・マディソンの紀元後2000年!の統計データー(の縮約版)を出発点に、1820年以前に経済成長も進歩もほぼなく、私有財産・資本主義(市場)・科学的合理主義、通信と輸送がそろってはじめて技術革新と投資による経済成長が達成されるのだ、そして経済成長なくしてデモクラシーなしとの確信にもとづいて検証されている。
統計・経済成長(右肩上がり)・市場主義の3拍子そろったみごとなイデオロギーの著である。ほら、こんなに寿命が延びて、生産性があがり、識字率も向上したでしょう、わたしたちはむかしよりずっと「幸福」なんだよと訴える。ところが、著者は幸福とは個の充足感に左右される主観的なものなのだという根本的な認識を欠いている。それでも幻想のもとにこれほどの大著で、見事な仕事をなしてしまったのだ。
数年来、もう10年かな、先送りになったきた研究とちょうど10年違い(ぼくのほうは1830年代から)で時期も重なるので、よしこれを鏡に反駁の近代史をやってやろうと意欲を与えてくれた偉大な著。 (★★★★)
ミッチ・アルボム: 普及版 モリー先生との火曜日
けがの巧名とでもいうべきか、欠けた歯の痛みと熱でダウンしているおかげで、ようyやく本書を読むことができた。すべてのひとに一読をつよく推薦したい。「幸せ」に生きることのてがかりが、死を間際にした賢人の口から語られ、この老病人と接する中年にさしかかろうとする男から「友愛」とはなにかを知らされる。個の幸せがあり、価値転換があるなかから、社会の改善が生まれるだろう。わたし自身はといえば、死に損ないのおまけの人生を生きるなかで、モリー先生がいう生きる目的があるのだから幸せだというべきだろう。その目的は、すべてのひとにほんとうの幸せに向かうことに気づいてもらいたい、そのためにこうして粗雑な書評をこつこつと書くことである。 (★★★★)
港道 隆: レヴィナス 法-外な思想 現代思想の冒険者たち(16)
4月からの授業でひとつレヴィナスでもやるかと思い、副読本をあさっている。港道さん明晰だなー。たぶんむかし一度読んだはずだけど。これを副読本とすれば、なにしろ『全体性と無限』の文庫本まであるのだから、担当者にだけ原書で読ませれば授業はできてしまう。問題は、いったいどのコマでやるのかということだけ(笑)。「PCフランス語」とやらでやったら苦情の嵐だろうな・・・。 (★★★★)
島崎 藤村: 千曲川のスケッチ
(★★★★)
三崎 亜記: となり町戦争
(★)
末木 文美士: 仏教vs.倫理
(★★★★)
大江 健三郎: 二百年の子供
(★★)
加島 祥造: タオ―老子: いやすごい本です。「老子」は解釈がむずかしい。これを口語にするだけでも勇気がいるのに、見事な詩としてうたっておられます。心がいやされます。
(★★★★)
柄谷 行人: 世界共和国へ―資本=ネーション=国を超えて :ポリティカリー・コレクト。学知的にはいろいろあるだろうが、イデオロギーとしては全面支持(アソシエーショニズム)。
東京大学社会科学研究所: 「失われた10年」を超えて〈1〉経済危機の教訓:相当の関心があるか専門家でないときついかもしれません。
Edward Twitchell Hall: Dance of Life: The Other Dimension of Time
子安 宣邦: 福沢諭吉『文明論之概略』精読
(★★★)
今村 仁司: マルクス入門
(★★)
木村 敏: 関係としての自己
(★★★★★)
宮本 輝: 天の夜曲
(★★★)
永井 均: マンガは哲学する
(★★★★)
シェルタリング・スカイ
(★★★★★)
宮本 輝: 青が散る; ぼくはこの作家について詳しいことは知りません。作品が好きです。彼の小説作品は、たまに読みたくなります。的確な描写と完璧な日本語、そして物語をもった小説を書きます。古典的な「小説」のイメージにぴったり合うのです。実はなかなかそうした作家はいないのではないでしょうか。文体がない。いってみれば無色透明、癖がない。それでも教科書のように模範的な日本語なのです。作家をよく知りもしないのに、いつも作品に作者の「経験」の断片を感じる、そんな不思議な作家でもあります。昭和の青春小説の傑作のひとつでしょう。
Bill Readings: Introducing Lyotard: Art and Politics (Critics of the Twentieth Century)
エディス・R. スタウファー: 無条件の愛とゆるし:トランス系というかサイコ系というか本屋さんの「精神世界」のコーナーにあるような本です。ただ著者はエッセネ派(古代ユダヤ教)の専門家でもあり、なかなか示唆に富みおもしろいです。ストレスの溜まるときに。
クリスチャン・ボルタンスキー―死者のモニュメント 湯沢 英彦 |
鉄道旅行の歴史―十九世紀における空間と時間の工業化 ヴォルフガング・シベルブシュ , 加藤 二郎 |
幾何への誘い 小平 邦彦 |
デイヴィドソン ~「言語」なんで存在するのだろうか 森本 浩一 |
差異と反復 ジル・ドゥルーズ , 財津 理 |
暴力とグローバリゼーション ジャン ボードリヤール, Jean Baudrillard, 塚原 史 |
性愛と資本主義 大澤 真幸 |
Beyond Culture Edward Twitchell Hall , Edward T. Hall |
ダンス・クリティーク―舞踊の現在/舞踊の身体 尼ヶ崎 彬 |
エンデの警鐘「地域通貨の希望と銀行の未来」 坂本 龍一 , 河邑 厚徳 |
エンデの遺言—「根源からお金を問うこと」 河邑 厚徳 , グループ現代 |
貨幣論 岩井 克人 |
マネーの正体―地域通貨は冒険する デイヴィッド・ボイル , 松藤 留美子 |
金 エミール ゾラ, ´Emile Zola, 野村 正人 |
信じるということ スラヴォイ ジジェク, Slavoj Zizek, 松浦 俊輔 |
コミュニケーション学―その展望と視点 末田 清子 , 福田 浩子 |
実践エスノメソドロジー入門 山崎 敬一(有斐閣) |
メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 吉見 俊哉(有斐閣) |
メディア文化を読み解く技法―カルチュラル・スタディーズ・ジャパン 阿部 潔 , 難波 功士編(世界思想社) |
ホーキング、未来を語る スティーヴン ホーキング, Stephen Hawking, 佐藤 勝彦 |
コーラ―プラトンの場 ジャック デリダ, Jacques Derrida, 守中 高明 |
コミュニケーションの美学 ジャン コーヌ, Jean Caune, 小倉 正史 |
逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす 金子 勝 , 児玉 龍彦 |
蟹工船 一九二八・三・一五 小林 多喜二 |
或る少女の死まで―他二篇 室生 犀星 |
或る少女の死まで―他二篇 室生 犀星 |
ユリイカ―詩と批評 (第36巻第5号) |
現代思想 (Vol.32-6) |
大塚 英志: 「おたく」の精神史 一九八〇年代論
(★★★)
香山リカ: ポケットは80年代がいっぱい
(★★)
Natalie Cole: Good to Be Back
ブラコン時代のナタリー・コール。いま聴くとさすがにイタい……いや痛々しい。当時を生きた世代には"Miss you Like Crazy"はなつかしいはず。 (★★)
ASIA: Alpha
文句なしの名盤。82年。コンピもので落とされる<バブル以前>はこうしたものなのです。暴走族が駆け抜ける校舎で、ひねくれたロック少年は静かに熱狂したものなのです。そんな話、洋楽なのだからおかしい!というひとは、この音楽がいかに大映ドラマとかぶるかたしかめてください。 (★★★★★)
The 40 Year-Old Virgin
当時は大ブレークしたのに、現在のレトロなコンピ版では落ちている名曲が多く収録されています。コリー・ハートとか、リチ男はリチ男でも「ハロー」とか、いい感じで当時の雰囲気を演出しています。 (★★★★)
Prince: Take me with U
(★★★★)
Cutting Crew: (I Just) Died in Your Arms
なんか大げさなアニメやドラマに合いそうだな。ヨーロッパとかアン・ルイス思い出しますよ。 (★)
Sheila E.: The Glamorous Life
from Groove Line (★★★)
フィル・コリンズ: 見つめて欲しい(カリブの熱い夜)
カラオケで絶唱するときもちいいよ!まわりがきもちわるがって! (★★★★)
The Cars: Drive (Heartbeat City '84)
夕やけの湘南で帰宅の準備などしているときに流れると、不覚にもぐっときたり…… (★★★)
BEAMS 旧原宿本店
いまのような大企業ではありませんでした。とてもよい趣味でした。 (★★★★)
Nikki & the Corvettes: Boys, Boys, Boys
後のユーロビート/ハイエナジー系の先鞭をつけるような超有名ナンバー。どちらかというと新宿サーファー系のディスコや「ダンパ」向けでしょう。貧しい貧しい80年代の象徴ですよ。いまの若者にバカと後ろ指さされそう。でも嫌いじゃないですな。 (★★★)
Fairground Attraction: Perfect (88)
いま振り返ればポップスは死に絶える寸前なのだが、誰もそれを予感すらしなかった時代。わずかな時期の延命をもたらすオルタナティヴのブームの少し前。 (★)
Peter Gabriel: SO (86)
プログレの末っ子が近代の頂点のシンボルであるかのようなケイト・ブッシュとデュエットする"Don't Give Up"には戦慄すら覚える。 (★★★★)
Human League: Crash (86)
"Human"のシングル・カットが大成功し、コアなファンからは堕落と非難されたものだけれども、ニュー・テクノロジーが旋風を巻き起こしていた発表年を考えると意味深長なタイトルでもあり、ポップスのその後の停滞を考えると、ターニング・ポイントともいえるのかもしれない。 (★★★)
スターシップ: シスコはロックシティ
J/Aのなれの果て。いま聴いても最低の曲ですな、こんな時代に育った自分が恥ずかしい。85年。 (★)
Dead or Alive: You Speen Me 'Round
from J-WAVE GROOVE LINE ピストン&史香
There must be something in my house...も是非! (★★★★)
バナナラマ: 第一級恋愛犯罪
from J-WAVE GROOVE LINE ピストン&史香 (★★★★)
Natalie Cole: Good to Be Back (Miss you like crazy)
哀しい曲も、軽やかに美しいコーラスに乗せてしまう爽快感。 (★★★)
プレヴェールの歌/セルジュ・ゲンズブール
Serge Gainsbourg: La Chanson De Prevert
ねえあれが君の歌だと思い出して欲しいんだ。
プレヴェールの詩にコズマが曲をつけたんだったっけ、
君のお気に入りの歌だっただろう?
枯葉が君を僕の思い出のなかに呼び覚ましてくれる度に、
来る日もまた明くる日も枯れて死滅したはずのふたりの恋は、
決して死滅で決着などつけられないと気づくんだ
違う誰かとだったらもちろん諦めるさ。
彼女たちの歌は単調だ、
少しずつどうでもよい気分になる、
それはどうにもできないことさ。
〔…〕
いつ始まるかなんて誰にも分からない
無関心がいつ終わるかも
秋が過ぎ冬が来る
プレヴェールの歌、あの「枯葉」が僕の思い出からいつ消えるのかも
誰にも分からないことだけれども、
その時にはぼくたちの恋はやっと終わるんだね。
(★★★★★)エビータ マドンナ アラン・パーカー アントニオ・バンデラス パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-08-19 |
NUDE MAN |